FACULTY OF ENGINEERING
CONTENTS

教育工学

佐々木整教授

これからの教育を創造しよう
Q
教育工学とは
A
教育工学は、工学的手法を教育に応用し教育の質の向上を目指す学問です!
テスト結果などの教育に関する情報を分析したり、効果的な教育を行うための機器や環境を開発・実践したりするもので、基礎理論から実践に至るまで教育に関する広い分野を対象にしています。 20世紀後半から学問分野として広く知られるようになってきましたが、ものづくりを中心とした教育分野において、教育工学的な考えは古来より存在していました。

インターネットの普及や、スマートフォンやタブレットなどの情報機器の所持が一般化するに伴って、これまで以上の急速な発展を見せている研究分野の一つです。

Q
現在の研究
A
ものづくりの場面においては、道具を正しく使えることが大前提です。
道具をきちんと使うことができなければ、それを利用した技術を学ぶことはできません。

例えば、大学ではとても複雑な計測機器や、非常に高価な機器を利用して学習することは少なくありません。 学生がこれらをきちんと道具として学習に利用できることは、非常に重要です。

そこで、拡張現実やモーションセンシング、Web技術等を活用した新しい教育環境の構築に取り組んでいます。
現実世界にコンピュータで作った情報を重ね合わせて表示させる事で学生の理解を促したり、教師や学生の動きを正確に読み取って必要なアドバイスを提供したりすることで、道具を道具として使うことができるようにし、本来の学習を充実させる支援をしていきます。
拡張現実やモーションセンシング

Q
これからの教育を創造しよう!
A
時計がApple Watchなどのスマートウォッチとして、スマートフォン等と連動して機能するようになるなど、コンピュータなどの特別な情報機器だけでなく、今まではインターネットとは縁のなかった身の回りのさまざまなものがインターネットに接続され、相互にデータのやり取りを行うIoT(Internet of Things)が、私たちにとってとても身近なものとなる時代が間もなくやって来ます。
スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスもますます高度化し普及していくでしょうし、今以上にクラウドコンピューティングが利用されていくことは間違いありません。

もちろん、他の技術もどんどん進歩していきます。 そのような、あまり遠くない未来を見据え、これらを組み合わせたり活用したりすることによる、新しい教育や新しい学習環境構築の可能性について、日々研究を行っています。