FACULTY OF ENGINEERING
CONTENTS

プログラミング言語処理系・機械学習・歴史情報学

澄川靖信准教授

最適化研究室
Q
どんな研究をしているの?
A
私はソフトウェアの力を使って「無駄をなくす」ことを目指した研究を行っています。
少し難しい言葉を使うと「最適化」に興味があります。得に関心があるのは、システムの内部処理の効率化と人の学習環境の効率化の2つです。1つ目はソフトウェアを作成するために作るプログラムの中に無駄な計算の実行を減らすプログラミング言語処理系の研究です。2つ目は機械学習を応用した歴史学習環境の研究です。歴史への関心に関するデータ分析や歴史学習システムの開発といった研究に取り組んでいます。
Q
現在の研究
A
プログラミング言語処理系の中でもコンパイラのコード最適化器の作成と、機械学習の歴史学習への応用を行っています。
コード最適化器の研究はメモリ階層などのハードウェアの特性を考慮し、1つ目はソフトウェアを作成するために作るプログラムの中にある同じ計算結果となるような命令を、無駄に何回も実行させないよう、自動的にプログラムを変換するプログラミング言語処理系の研究です。
 
機械学習の歴史学習への応用研究は「歴史を楽しく勉強できるようにしたい」「歴史上の出来事を単に暗記するだけでなく現代に活用できる能力を育成するための学習環境の構築したい」と考えています。そのために、多くの人はどのような歴史を、なぜ思い出しているのかを明らかにするために、歴史の教科書だけでなく、図書館・Twitter・Wikipediaといったあらゆるデジタル情報源に蓄積された歴史データを収集し、機械学習の技術を適用した研究を行なっています。また、この成果を用いて、誰でも気軽に歴史を知れるような検索エンジンやチャットボットなどの学習環境を実現する研究にも取り組んでいます。
利用者、チャットボット、歴史情報データベース
Q
今後の展望は?
A
プログラミング言語処理系も機械学習もこれからの社会を支える基盤となる研究分野になります。
どのような場面でも人々が快適にシステムを利用できるように、システムそのものを高品質なプログラムで実現できるための研究と、どのようなシステムが要求されているのかを適切に把握した上で人々の活動を支援していくための研究に取り組んでいきます。