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2018年10月31日ゼミナール

松井ゼミ 「ストーリー」を活用して地域活性化を考える

松井ゼミでは、経済だけでなく経営や歴史などの視点も加味してグローバル経済を分析するという「立体的・学際的な学び」を強く志向してきました。最近は、自分の出身地の地域活性化を卒論のテーマにするゼミ生が増えています。

現在の日本では様々な形で地域活性化の取り組みが行われていますが、教員や学生だけで独自のアイディアを生み出すことは現実的には非常にハードルが高いといえます。このような中で、ゼミでは近代化産業遺産、日本遺産、ジオパークなどの既存のストーリーを有機的に組み合わせながら、地域活性化のストーリーを考える取り組みを行っています。

近代化産業遺産は日本の近代化に関係する各地の産業遺産群を経済産業省が選定したもので、現存する施設も多く含まれています。日本遺産は文化庁が選定していますが、個別に文化財を指定する従来のアプローチと比較すると、ストーリーの策定や一体化した形での情報発信(「点」にとどまらず「面」として活用する)に重点を置いている点が大きな特徴と言えます。ジオパークは、日本ジオパーク委員会が認定した日本各地の特筆すべき自然環境(大地<ジオ>・公園<パーク>)ですが、生態系やヒトの活動(文化・産業)を自然地形と関連付けながら地域の魅力を考えることに重点を置いています。

地域の文化的な伝統(日本遺産)、地域が日本の近代化において果たした役割(近代化産業遺産)、地域の自然の魅力(ジオパーク)を総合的に組み合わせる一方で、他地域との有機的結合も意識して地域の魅力を立体的に考えることが、ゼミの基本的な問題意識です。

<地域活性化のストーリー>

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<他地域との有機的結合の事例>

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例えば、現在のゼミには北関東3県(群馬、栃木、茨城)の出身者が在籍していますが、自分の出身県の魅力を複数の地域に分けて整理した上で、関連する種々のストーリーを探求しながらそれらを有機的に組み合わせることを考えてもらっています。更に、自分の出身地だけでなく、他地域のストーリーも考慮しながら、広域(北関東)の視点で考えることも重視しています。今後もゼミでは現実の経済を生き生きと立体的に把握する取り組みを続けてゆきたい所存です。

<北関東3県に関連した様々なストーリーの事例>

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