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2018年11月30日NEWS

4年生の中嶌雅岳君(岡崎哲郎ゼミ所属)国際学会に参加

政経学部4年生の中嶌雅岳君(岡崎哲郎ゼミ所属)が10月27日・28日に慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催された国際学会The 17th International Conference of the Japanese Economic Policy Associationに参加しました。論文“Tragedy of Commons in Fish Market: Olympic Style Harvesting and Individual Quota Management System”は、中嶌君が昨年度から取り組んでいる研究が出発点で、そこでの成果が論文の前半部を構成し、後半部分は指導教員の岡崎による「共有地の悲劇」の新しい解釈という観点からの分析と主張になっています。学会では、岡崎によって報告されました。学部生の論文執筆という形での学会参加というのは極めて珍しく、セッション会場の研究者たちも驚きと関心を持って議論を聞いてくれましたし、報告後の討論ではフロアからの質問あり充実したものとなりました。

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学会会場の看板

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中嶌雅岳君

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発表スライドの一枚

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 論文の一部

日本経済政策学会の国際会議に

政経学部 法律政治学科 中嶌雅岳
 
一年前私たちは魚の研究をしていました。魚の研究といっても魚の生態調査などではありません。魚がどのように捕られてどのように市場に出回りそして、私たちが口に入れるのか。その過程、市場の研究です。つまり“魚の経済学”といったところでしょうか。2017年12月には「公共選択学会・学生の集い」が開かれ、チームで発表を行いました。私たちの研究『漁師たちに花束を』はどうにもウケが悪く、悲しい思いをしたため「いつかリベンジを」と心に決めていたのですが、早々にチャンスが巡ってきたことになります。このような機会を与えてくれた岡崎先生、下地を作るのに協力してくれた仲間には感謝の念が堪えません。本当にありがとうございました。
それでは少しだけ魚の話をさせていただきます。私たちが伝えたかったこと、それは「目先の問題の解決が全体に蔓延る問題の解決につながるわけではない」ということです。周囲を海に囲まれ、豊かな湖沼や清流に恵まれている日本では、古来より漁業が発達してきました。その恵みは経済面だけでなく「和食」として世界に誇る文化を育むなど、私たちの生活に大きく関わってきました。そんな魚とともに歩んで(?)きた我が国は、今では世界的に見ても輸出に対して輸入が圧倒的に多い国であり、世界最大規模の水産物輸入国となってしまっています。世界屈指の水産物輸出国はどこへ行ったのでしょうか。今まで原因は「水産資源の枯渇」「安い輸入魚の台頭」とされてきました。本当に「資源が回復すれば日本の漁業は回復する」のでしょうか。日本漁業の衰退の原因は「安い輸入魚」なのでしょうか。結論から言いますと、日本の漁業はその構造自体が極めて稚拙なものであり、先進国となった今ではまともに機能するものではありません。この構造を変えない限り、国産の魚は私達の食卓から消える運命にあります。命を懸けて仕事をする漁師たちは誇りとともに仕事も失うことになるでしょう。
論文ではゲーム理論を用いることで、今どのような現象が発生しているのか、これからどのような構造にしていけばよいのかを説明しています。今まで学んできたことを活かせる良い機会でした。

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