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2022年03月16日NEWSデザイン学科

ウルシの木の活用プロジェクト:クラウドファンディング報告会で発表

工学部永見研究室ではFEEL J ㈱と共同で、SDGsに貢献する「ウルシの木の活用プロジェクト」に2020年度から参加しています。漆産業と漆産地の活性化、SDGsへの貢献をビジョンに、漆掻き後のウルシ木材の活用に取り組んでいます。本プロジェクトの一環としてクラウドファンディングによる支援金募集が行われ、永見研究室ではロゴ入りの「樹皮時計」「年輪時計」を出品しました。2月下旬に、クラウドファンディング支援者へのオンライン報告&交流会が開催され、永見研究室の学生がロゴマークや作品の制作経緯を発表しました。
大学院1年の呉敏さんは、ロゴマークのコンセプトとアイデア展開、デザイン洗練の経緯を発表しました。4年生の上原健太さんは、「樹皮時計」「年輪時計」の表面コーティングや文字盤デザインの工夫を紹介しました。参加者からは、「呉さんのデザインコンセプトはとても分かりやすいのでうまく活用できるといいですね」「上原さんの発表で時計の製作の大変さがよく分かった」との感想をいただきました。
今後は、時計の商品化に向けて検討を進めていきます。

共同研究概要

目的① 未活用のウルシの木材を用いた商品開発を行い、ウルシの木の収益化を通じて現在ひっ迫している漆の生産体制を支え、産地の地域活性化にもつなげる。
② プロジェクト実施の過程において漆を知る機会を提供し、自然素材を活かす漆文化を広めることで持続可能な社会づくりに貢献する。
実施体制・拓殖大学 工学部 デザイン学科 永見豊 准教授
・FEEL J 株式会社 加藤千晶 代表取締役
参加学生・永見研究室 呉 敏(大学院1年)、上原 健太(4年)
・プロダクトデザインⅢ・演習(デザイン学科3年前期)ウルシの木チーム

 

報告会の様子

オンライン報告会&交流会の様子

ロゴマーク紹介

ロゴマーク紹介資料の一部

作品紹介

作品紹介資料の一部

参加学生のコメント

岩手県や茨城県、そして九州の各地でウルシ木材の活用に関わっている方々に研究成果を発表するという貴重な機会でした。参加者から、制作でのプロセスや工夫した点、苦労した点がよく分かったというコメントをいただけて嬉しかったです。今回の発表ではウルシ利用のためのかぶれ防止や樹皮の剥がれ、そして表面の黄色味についての検討結果を共有できました。今後も関係者の方の意見を踏まえながら製品化に向けて検討を行っていく予定です。(上原 健太)

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