FACULTY OF ENGINEERING
工学部NEWS

成田瑠七さん、佐藤伶さんが日本デザイン学会でグッドプレゼンテーション賞を受賞しました

2023.07.28(金)
デザイン学科  
成田瑠七さん(工学研究科 博士前期課程1年/情報・デザイン工学専攻、ユーザエクスペリエンスデザイン研
成田瑠七さん(工学研究科 博士前期課程1年/情報・デザイン工学専攻、ユーザエクスペリエンスデザイン研究室)と佐藤伶さん(デザイン学科4年 室内設計研究室/東京都・関東第一高等学校出身)が、日本デザイン学会 第70回春季研究発表大会(2023年6月24日~25日に芝浦工業大学にて開催)において、グッドプレゼンテーション賞を受賞しました。
 
成田さんの発表のタイトルは、「車いす用グリップ形状の違いによる身体的負荷分析」です。この研究ではケガや病気、その後遺症を有した車いす利用者の介助者に対する負担に着目し、車いすのハンドルを変更することで移動介助時に生じる身体的負担の低減を目指しています。ハンドル表面の凹凸の有無や、その形状の違いが身体に与える影響を、筋肉の活動量と車椅子の加速度、また介助者のアンケートなどから数値的に分析し比較しています。審査委員のコメントは、「丁寧な実験刺激の構築と再現性の高い検証といった誠実な研究への姿勢を高く評価しました。」というものでした。
 
佐藤さんの発表タイトルは「タケ材を用いたフレーム構造と編組構成面材による収納家具の試作」です。室内防災とタケ材活用の観点から、タケ材の特性を活かした収納家具部品への展開を目指した研究です。タケ材によるフレーム構造の可能と、タケ材による編組構成の面材について、編み方や材料の組合せによって強度に影響があることを明らかにした先行研究の結果をもとに、昨年度卒業した兪建琳さんとともに試作による検証を試みています。審査委員のコメントは、「丁寧な実験刺激の作成を通して、信頼性の高い検証が行われている。モノづくりの基盤を固める良質な研究である。」というものでした。
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受賞した 佐藤伶さん(左)と 成田瑠七さん(右)