工学部NEWS
【岡崎研】柳工業デザイン研究所の実習に参加しました
2025.06.12(木)
デザイン学科
工学部デザイン学科 4年
感性インタラクション研究室(岡崎研)所属五條 優希(神奈川県立神奈川工業高等学校 デザイン学科卒)
工学部デザイン学科 4年
感性インタラクション研究室(岡崎研)所属
五條 優希(神奈川県立神奈川工業高等学校 デザイン学科卒)
プロダクトデザイナーである柳宗理の事務所であった、柳工業デザイン研究会の「2025年 春季デザイン実習」に参加しました。この実習はデザインのプロセスを学ぶことを目的とし、前期・後期に分かれ 、全国の大学院・大学・短期大学・工業高等専門学校・専門学校から、履歴書、志望動機書とポートフォリオの書類選考プロセスを経て、6名の学生が選抜されました。拓殖大学からは初の参加でした。
柳宗理(1915-2011)は、日本を代表するインダストリアルデザイナー。機能美を追求した実用的なデザインで知られ、代表作に「バタフライスツール」や「柳宗理カトラリーシリーズ」などがあります。彼の作品は世界的に評価され、MoMA(ニューヨーク近代美術館)などにも収蔵されています。民藝運動を提唱した柳宗悦を父に持ち、デザインにもその思想が色濃く反映されており、2011年には工業デザイナーとして初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
工学部デザイン学科の演習では、CADなどのデジタルツールも活用しますが、手作業での制作も多く取り入れられています。スタイロフォームやスチレンボード、木材、アクリル板を使ったデザイン手法も重視されていることでリアルな違いを理解することができます。今回の実習参加により、その大切さを改めて感じることができました。このような学びの機会を得られて本当に勉強になりました。
▼プロダクトデザインI・演習で制作したスタイロフォーム製のアルコールディスペンサー課題の模型
感性インタラクション研究室(岡崎研)所属
五條 優希(神奈川県立神奈川工業高等学校 デザイン学科卒)


柳宗理(1915-2011)は、日本を代表するインダストリアルデザイナー。機能美を追求した実用的なデザインで知られ、代表作に「バタフライスツール」や「柳宗理カトラリーシリーズ」などがあります。彼の作品は世界的に評価され、MoMA(ニューヨーク近代美術館)などにも収蔵されています。民藝運動を提唱した柳宗悦を父に持ち、デザインにもその思想が色濃く反映されており、2011年には工業デザイナーとして初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。

前川建築事務所の建物玄関入口のうずまき貝のオブジェ

事務所内、奥の階段を下ると柳工業デザイン研究会がある

バターナイフの検証風景
デザイン概要と感想
期間は2週間で、課題はカトラリー制作。自分で作りたいものを考え、各自のペースで進めました。私はバターナイフを制作し、形や使い心地を試行錯誤しながら、スタイロフォームや木材で試作を重ねました。CADや手描きの設計はほぼなく、手を動かしながらデザインを探るのが特徴的でした。カトラリーの形のわずかな違いが使い心地に大きく影響することを学び、試行錯誤の重要性を感じました。他大学の学生やデザインのプロと交流しながら作業できたのも刺激的でした。
柳工業デザイン研究会のスタジオは、柳宗理がいた頃と変わらず、半地下の静かな空間で集中しやすい環境でした。スタッフの方々も温かく、お昼には「柳うどん」を皆で囲むアットホームな時間もありました。 また、日本民藝館を訪れ、柳宗理のご子息である柳新一 氏に解説していただく貴重な機会もありました。
期間は2週間で、課題はカトラリー制作。自分で作りたいものを考え、各自のペースで進めました。私はバターナイフを制作し、形や使い心地を試行錯誤しながら、スタイロフォームや木材で試作を重ねました。CADや手描きの設計はほぼなく、手を動かしながらデザインを探るのが特徴的でした。カトラリーの形のわずかな違いが使い心地に大きく影響することを学び、試行錯誤の重要性を感じました。他大学の学生やデザインのプロと交流しながら作業できたのも刺激的でした。
柳工業デザイン研究会のスタジオは、柳宗理がいた頃と変わらず、半地下の静かな空間で集中しやすい環境でした。スタッフの方々も温かく、お昼には「柳うどん」を皆で囲むアットホームな時間もありました。 また、日本民藝館を訪れ、柳宗理のご子息である柳新一 氏に解説していただく貴重な機会もありました。

スタイロフォームでの検証模型

木材での検証模型
▼プロダクトデザインI・演習で制作したスタイロフォーム製のアルコールディスペンサー課題の模型

使いやすさの検討

ディスペンサーのヘッド形状の検討用複数模型