FACULTY OF ENGINEERING
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ユーザ支援型知的システム

茂木学 准教授

IoT,AI,ロボットで革新的な知的システム創出へ
ようこそ、ユーザ支援型知的システム研究室へ!私の研究室では、機械学習やロボット等を活用し、また、さまざまな機器をネットワーク接続することで、 従来にない革新的な知的システムの創出を目指しています。
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Q
なぜ、研究を?
A
キュリオシティドリブンで“おっ”と思わせる研究を目指します。
何が正しいかわからないことをするのが研究です。ですので、研究には強い好奇心が重要だと思っています。「こういうことができたら面白そう」、「こういうものがあったらいろんな人が驚くかもな」、「これはぜひとも解いてみたい」という思いがモチベーションになります。自分に対しても、学生の皆さんに対してもそうした知的好奇心や興味を大切にしたいと考えています。
私の現在の興味は、ざっくり言うとIoT、AI、ロボットです。
IoTというのはInternet of Thingsの略で,直訳すると「モノのインターネット」ということになります。家具や家電、服やアクセサリーなど身の回りのさまざまなものがインターネットにつながったらそれだけで何ができるんだろうとワクワクしませんか?
今まで意識していなかった自分の生活習慣がわかるかもしれないですし、ある人がどのような心理状態や身体的状況にいるのかも推定できるかもしれません。これにより、より生活を便利にすることが可能になると考えています。
AIはArtificial Intelligenceの略で、人工知能のことです。また、膨大な数のデータをビックデータと言います。近年では、コンピュータの高速化とビックデータを収集可能なネットワーク環境とが相まって、AIでビックデータを活用した学習が可能となりました。その結果、AIは急速に進歩しています。このAIをIoTやロボットに活用して、学習しながら成長し、進化するシステムに関して研究をしたいと考えています。
IoT,AI,ロボットで革新的な知的システム創出へ
最後にロボットですが、これは「学習・成長し、自律動作をして人間とコミュニケーションをとりパートナーになれるロボット」を実現することを目指して研究したいと考えています。まずは、市販ロボットに基本的な自律動作をさせることから取り組んでいき、将来的には人間と対話し、身体性を活用してコミュニケーションをしながら学習・成長する知能ロボット研究へと発展させる予定です。

最終的にはIoT、AI、ロボットを統合して、人間の暮らしをより豊かにする革新的な知的システム創出を目指します。
Q
どうすればよいか
A
研究を通して、社会人としての基本が身に付きます
私は2020年まで25年間、企業研究者として経験を積んできました。企業においては課題を設定し、PDCAサイクルをまわして、上司と円滑にコミュニケーションをとりながら前進することが不可欠です。私の研究室では、学生の皆さん個々に研究テーマを考えてもらいます。これは課題設定そのものです。また、設定した課題をどのようなスケジュール感でクリアするのかを考えてもらいます。そして、週1回程度、研究室で進捗状況を発表してもらいます。そこで、私や他の研究室メンバと議論することで、新たな方向性を発見してもらいます。これは、企業活動の基本になるもので、どのような仕事をするにしても不変のものです。このような1人称での研究活動を通して、社会人としての基本が身に付きます。
また、皆さんが興味のあることを研究テーマにするので、モチベーションもあがり、楽しく、面白い研究ができると考えています。
Q
研究の成果
A
IoTを活用したペット見守りやスポーツ技術向上システムを研究
IoTを活用したペットの体調管理を目指して、犬の心拍計測実験をしました。
それから、IoTを活用したスポーツ技術向上を目指して、フェンシング剣先の圧力測定システムを構築しました。
ペットの心拍計測実験ペットの心拍計測実験
剣先圧力測定システム剣先圧力測定システム
Q
現在の研究
A
各種ロボットの自律行動や,生活・スポーツ関連インタフェースの研究
人間の分身となるアバターを目指し、小型二足歩行ロボットをAIを用いて自律動作させる研究をしています。
また、ドローンの自律飛行や、アームロボット等による生活支援インタフェース、スポーツにおいてIoTを活用した新たな観戦体験提供等の研究を行っています。
自律動作するロボット自律動作するロボット