FACULTY OF ENGINEERING
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デザインマネジメント

宮木 健二 准教授

ものづくりと仕組みを同時にデザイン
Q
なぜその研究が必要なのか?
A
designの2つの意味が問われています。
現代はVUCAの時代といわれます。また技術力だけではモノが売れない時代です。そして心の豊かさを求めるのはユーザーだけでなく、社員もまた社会貢献へ関心等が高まっています。もともと「design」という言葉は、皆さんがよく知っている「形・色・模様・配置などの装飾上の工夫」という意味のほかに、例えば「チームデザイン」という言葉があるように、機能や構成を計画し、流れと仕組みをつくる意味があります。新しい造形と一体的に事業全体を効率よく社会的に意義あるものに創造していく「デザインをまとめるデザイン」が、今特に求められているのです。
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Q
現在の研究は?
A
地域資源×デザイン - 共感と持続性を導く新商品・新ビジネスの創造 -
地域固有の自然素材・歴史文化・産業技術・工芸技法・人的資源の利活用から、コンセプトとストーリーを練り上げ、
具体的な新商品企画と関係する人たちのつながり・関係づくりを考察しています。廃棄資材に眠るポテンシャルや優位性などに着目することや、障害をもつ人たちとの共同制作、職人、異業種間のコラボ、予算・資材調達・加工パートナーの選定、スケジュールなどの各種管理、製品企画やパッケージ、ネーミング、キャッチコピー、SNS、web、ECサイトにいたるまで、ものづくりと市場化戦略を意識的に相互提案し、つくるひと・つかうひと、双方に持続的な豊かさを生む方法論の研究です。
 
【テーマ例】
・デザインビジネスとCSR(企業の社会的責任)
・SDGs時代のエコ・エシカル・ジェンダーレスデザイン
・デザインをキーとした地域中小企業ビジネスモデルの変化
・社会的弱者の生産参画、共創、自立支援の仕組みづくり
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砥部焼によるデザイン風鈴  
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竹細工によるスピーカー
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伊予かすりをモチーフとした今治タオル
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伊予かすりをモチーフとした今治タオル
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大洲和紙によるモダンインテリア照明
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阿波藍特殊塗装による酒器

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国産ヒノキの端材から抽出したヒノキオイル活用のコスメ・生活雑貨