シビックデザイン
永見豊准教授
NEWS
高速道路のパターンデザイン
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Qどんな研究?
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A高速道路を同じ速度で走っていても広々とした道路とトンネルのような狭い道路、路面にドットのパターンがある場合と無い場合では、スピードの感覚が異なって感じます。都市内の高速道路では、路面にドットパターンをペイントしたり壁に矢印マークを設置して、スピードを抑制しようとしています。
道路を走行しているとパターンが流れていくように見えるので、パターンの配置や形をデザインすることで、スピードの感覚をコントロールすることができるのです。
ドットパターン
矢印マーク
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Q研究の方法は?
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ACGによるシミュレーション
実際に道路にパターンを配置して走行するには、費用も時間もかかるため、CGによるシミュレーションを行います。道路の空間を再現してドライブシミュレータで運転します。運転体験による印象や速度のログによりスピード感を評価します。
ドライブシミュレータ
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Q採用された研究
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A路面のパターンデザイン
CG画像
施工写真
ネクスコ東日本と共同で研究を行い、東京外環自動車道の大泉ジャンクションで路面のパターンデザインが採用されました。急な下り坂で急カーブの続く道路で事故が多発していた道路に、認識しやすい図形を短いピッチで繰り返し配置することにしました。その結果、平均速度が10km/h減速し、事故が大幅に減少しました。
現在は、リズム感を感じたり、飽きさせない空間となるように、トンネルの壁面のパターンをデザインしています。
現在は、リズム感を感じたり、飽きさせない空間となるように、トンネルの壁面のパターンをデザインしています。