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工学部NEWS

【永見研究室】ウルシの木の活用プロジェクト:商品開発の意見交換を実施しました

2023.06.18(日)
デザイン学科  
工学部永見研究室ではFEEL J ㈱と共同で、SDGsに貢献する「ウルシの木の活用プロジェクト」に2020年から
工学部永見研究室ではFEEL J ㈱と共同で、SDGsに貢献する「ウルシの木の活用プロジェクト」に2020年から参加しています。漆産業と漆産地の活性化、SDGsへの貢献を目的として、漆掻き後のウルシ木材の活用に取り組んでいます。
6月上旬、FEEL J ㈱の加藤代表とオンラインにて今年度の活動と商品開発について意見交換を行いました。2023年度は7月開催の国際サスティナブルグッズEXPOへの参加、秋にクラウドファンディングの実施を予定しています。永見研究室ではこれらに出品する商品開発に関わります。
参加学生による商品開発のアイデアとして、シート材の立体オーナメント、透明樹脂と木材による製品、木のアロマグッズなどを紹介し意見交換を行いました。今後は、高付加価値やストーリー性、環境性に配慮して作品づくりに取り組みます。

参加学生のコメント

手塚さくら(栃木県立矢板東高等学校出身)

私はオーナメント商品を担当しています。昨年度のプロジェクトでは、ウルシの薄板にレーザーで彫刻したオーナメントを開発していましたが、新たな案としてシート状にしたウルシの木を使った立体的なオーナメントを検討しています。ウルシの木の色や質感を活かした案や、他の素材を組み合わせた案を検討していきます。

西並優花(東京都立上水高等学校出身)

​私はウルシの木と透明樹脂を組み合わせた商品を検討しています。ウルシの木は水分量が多く、乾燥の段階で割れが出やすいという課題があります。その割れ部分をデザインに活かせるように透明樹脂がアクセントとなる商品を作りたいと考えています。試作を重ね、購入していただいた方に喜んでもらえるよう頑張ります。

船山紗希(東京都・修徳高等学校出身)

​私はアロマウッドの開発を担当しています。ウルシの木にアロマオイルを垂らして香りが広がるもので、香りと色を楽しめ、そしてリラックス効果のある商品を目指します。具体的には置物としての美しさに加え、ウルシ成分がブラックライトに反応する特性を活かして照明の機能を追加する予定です。自分自身が楽しんで取り組み、多くの方に興味を持ってもらえる商品になるように検討していきます。
20230618_nagmiyutaka02意見交換の参加者
20230618_nagmiyutaka01プレゼンテーションの様子

共同研究概要

目的 ① 未活用のウルシの木材を用いた商品開発を行い、ウルシの木の収益化を通じて現在ひっ迫している漆の生産体制を支え、産地の地域活性化にもつなげる。
② プロジェクト実施の過程において漆を知る機会を提供し、自然素材を活かす漆文化を広めることで持続可能な社会づくりに貢献する。
実施体制 ・拓殖大学 工学部 デザイン学科 永見豊 准教授
・FEEL J 株式会社 加藤千晶 代表取締役
参加学生 ・永見研究室4年生 手塚さくら、西並優花、船山紗希

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