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工学部NEWS

【永見研究室】ウルシの木の活用プロジェクト:クラウドファンディングのリターン品を制作

2023.12.06(水)
デザイン学科  
工学部永見研究室ではFEEL J ㈱と共同で、SDGsに貢献する「ウルシの木の活用プロジェクト」に2020年から
工学部永見研究室ではFEEL J ㈱と共同で、SDGsに貢献する「ウルシの木の活用プロジェクト」に2020年から参加しています。漆産業と漆産地の活性化、SDGsへの貢献を目的として、漆掻き後のウルシ木材の活用に取り組んでいます。
本プロジェクトでは、広報と活動サポートを目的として、クラウドファンディングによる支援金募集を開始しました。永見研究室ではリターン品として、ウルシの木を用いた作品を制作しました。
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ウルシのシート材を使ったオーナメント
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ウルシの木のアロマウッド
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(左)ウルシの木とレジンのフォトフレーム、 (右)キューブ型フォトスタンド
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学会での展示発表
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製作時にアドバイスいただいた実習工場の先生方

参加学生のコメント

手塚さくら(栃木県立矢板東高等学校出身)

私はウルシの木の黄色を活かせるアイテムとして、ウルシのシート材を使ったオーナメントを制作しました。他の木の色との違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。ウルシの木はスギやヒノキに比べて、割れたり、裂けたりするため、シート材製作の際には、2枚のシート材にボンドを塗り、薄い和紙を挟んでアイロンをかけて伸ばしながら貼り合わせました。きれいで質の良いシート材を作るのが大変でしたが、丁寧な作業を心掛けました。 

西並優花(東京都立上水高等学校出身)

ウルシの木の黄色を活かして、エポキシレジンの青色とのコントラストが楽しめるフォトフレームを作りました。フレームは表面と裏面がリバーシブルで使え、縦置きでも横置きでも使うことができます。キューブ型は小さなキューブを貼り合わせて表情を出しました。

船山紗希(東京都・修徳高等学校出身)

私はウルシの木を使ったアロマウッドを制作しました。レーザー加工機を使用して模様をつける段階で、レーザーカットの美しさと漆本来の特徴を引き出せるように努力して制作しました。このプロジェクトを通じてより多くの方に、漆という貴重な木を知っていただけたら嬉しいです。

共同研究概要           

目的
① 未活用のウルシの木材を用いた商品開発を行い、ウルシの木の収益化を通じて現在ひっ迫している漆の生産体制を支え、産地の地域活性化にもつなげる。
   ② プロジェクト実施の過程において漆を知る機会を提供し、自然素材を活かす漆文化を広めることで持続可能な社会づくりに貢献する。
実施体制・拓殖大学 工学部 デザイン学科 永見豊 准教授
   ・FEEL J 株式会社 加藤千晶 代表取締役
参加学生・永見研究室4年生 手塚さくら、西並優花、船山紗希

□クラウドファンディング(2023年12月22日募集終了)


ウルシの伐採木に新たな価値を生み出す取り組み『ウルシの木の活用プロジェクト』 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー) (camp-fire.jp)


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